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糖質は悪者じゃない。ホルモンと心を整える知的エネルギー論

2025.10.09
糖質は悪者じゃない。ホルモンと心を整える知的エネルギー論

「糖質は太るから控えるべき」──そんな固定観念が広がる一方で、糖質を極端に制限した結果、肌荒れや疲労感、イライラを訴える女性が増えています。
実は、糖質は私たちの身体にとって“美と健康のリズム”を支える大切な栄養素。正しく摂れば、ホルモンバランスや代謝、心の安定にまで深く関わっているのです。

糖質(炭水化物)は、脳や筋肉の主なエネルギー源であり、脳はほぼブドウ糖だけを燃料として働きます。過度な糖質オフは、集中力の低下や倦怠感を招くだけでなく、コルチゾール(ストレスホルモン)の分泌を促進し、結果的にホルモンバランスを乱す原因にもなります。特に女性は、エストロゲンやプロゲステロンの変動に伴い血糖値が揺らぎやすく、周期によって糖質の必要量が変化するのが特徴です。

排卵後から月経前にかけて分泌が増えるプロゲステロンには、体温を上げたり水分をため込んだりする作用があります。この時期、身体はエネルギーを蓄えようとするため、自然と「甘いものが食べたい」と感じやすくなります。これは意志の弱さではなく、身体の自然な反応。無理に我慢するよりも、血糖値の上昇が穏やかな糖質──たとえば、さつまいもやオートミール、果物などを少量取り入れるほうが、ホルモンバランスを安定させ、PMSのイライラや肌トラブルを防ぐことにもつながります。

一方で、精製された砂糖や白米、菓子パンなどは血糖値を急上昇させ、インスリンの過剰分泌を招きます。これが続くと、脂肪の蓄積だけでなく、細胞の老化を進める「糖化(グリケーション)」の原因に。糖化が進むとコラーゲンが硬化し、肌の弾力低下やくすみ、シミの増加を引き起こします。

大切なのは、“糖質の質とタイミング”を見極めること。朝食や昼食など活動量が多い時間帯に、複合炭水化物(玄米、全粒粉、根菜など)を中心に摂取し、夜は控えめに。たんぱく質や食物繊維、良質な脂質と一緒に摂ることで血糖値の上昇をゆるやかにし、エネルギーを持続させることができます。

糖質は決して敵ではありません。むしろ、私たちのホルモンリズムやメンタルを支える“知的なエネルギー源”です。身体の声に耳を傾け、必要な時に、必要な質の糖を選ぶ。それが、健やかな代謝と美しい肌、そして穏やかな心を保ついちばんの近道なのです。

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