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更年期の女性に訪れるもうひとつの変化「GSM」って知ってる?

2025.08.14
更年期の女性に訪れるもうひとつの変化「GSM」って知ってる?

更年期に差しかかると、私たちの身体にはさまざまな変化が訪れます。

ホットフラッシュ(ほてり)や気分の浮き沈み、不眠などの症状はよく知られていますが、実はそれら以上に多くの女性が悩まされているのが「GSM(Genitourinary Syndrome of Menopause:閉経関連泌尿生殖器症候群)」です。

GSMとは、女性ホルモンであるエストロゲンの減少により、腟や外陰部、尿道、膀胱といった泌尿生殖器に起きる一連の不調を指します。

腟の乾燥感やかゆみ、ヒリつき、性交時の痛み(性交痛)だけでなく、頻尿、尿漏れ、残尿感といった泌尿器系の症状も含まれます。

かつては「萎縮性膣炎」や「尿道炎」といった名前で個別に扱われてきたこれらの症状を、心身のトータルな変化としてとらえるために、近年「GSM」という包括的かつ尊重を込めた呼称が定着しつつあります。

この症候群が厄介なのは、自然に治癒することが少ないという点。

しかも、デリケートな部位に関わる問題であるため、人に相談しにくく、誰にも言えないまま何年も我慢しているという方も少なくありません。

性交時の痛みがきっかけでパートナーとの関係性がぎくしゃくしたり、トイレが近くなって外出を控えるようになったり、さまざまな場面でQOL(生活の質)に大きな影響を及ぼします。

ですが、希望はあります。

近年の医療とフェムテックの進化によって、GSMへのアプローチは確実に前進しています。

低用量のエストロゲンを腟内に直接届けるクリームや座薬は、局所的に粘膜を潤し、組織をふっくらとよみがえらせてくれます。

ホルモンが使えない方には、保湿ジェルや腟用潤滑剤といった非ホルモン系の選択肢も。

さらに、腟内のコラーゲン再生を促すレーザー治療や高周波治療、腟の自浄作用を高める専用プロバイオティクスなど、技術と知識の広がりにより、多様なケアが可能になってきました。

GSMの改善には、身体だけでなく心へのアプローチも大切です。

自分の身体と丁寧に向き合うこと。

性についてネガティブな思い込みを手放し、自分の快・不快に敏感になること。

更年期は「終わり」ではなく、「再構築のはじまり」。

年齢を重ねたからこそ持てる感性と経験値で、自分自身の快適さと心地よさを選び取っていくフェーズです。

誰にも訪れる変化だからこそ、もっとオープンに、もっと誇りを持って語っていけたら——。

GSMは、身体の内側からのサインを受け止め、自分らしくしなやかに生きていくための新しい気づきをもたらしてくれるかもしれません。

 

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